先輩に聞こう VOL.7 兄弟そろって朝日奨学生!2人合わせて11年勤務しました。
元田肇さんプロフィール
氏名 元田 肇(もとだ はじめ)・兄
生年月日 1982年4月2日
出身ASA ASA銀座汐留(東京都中央区)
通学校名 東京理科大学理学部第二部数学科
(2006年卒業)
出身県 群馬県
経歴 現在コンサルティング会社に勤務
(2008年12月1日現在)
元田博さんプロフィール
氏名 元田 博(もとだ ひろし)・弟
生年月日 1984年11月29日
出身ASA ASA銀座汐留(東京都中央区)
通学校名 服部栄養専門学校夜間部2年
出身県 群馬県

今回はいつもと趣向を変えて、兄弟で朝日奨学生としてがんばった方をご紹介します。同じ販売店で勤務しましたが、 やりたいことも、性格もバラバラなお二人。でも、共通することは、お兄さんは5年間、弟さんは6年間という長きに わたって勤務したという点です。そんなお二人に新聞奨学生をはじめようとしたきっかけや、東京での生活、将来の ことなど様々なことを弟の元田博さんのお部屋にお邪魔してお聞きしました。

兄「教師になりたかった」弟「とりあえず大学へ」
■はじめに、新聞奨学制度のことを知った経緯を教えてください。

元田兄(以下 兄):私は数学の教師になりたかったんです。でも教育学部に進学すると、いざというときにつぶしがきかないと思い、高校の先生に相談したところ、理学部をすすめられました。はじめは地元の国公立大学に進学する予定でしたが、地元には理学部がなく、東京へ出るしかなくなったのですが、そうなると学費や一人暮らしのための家賃などが 必要になりますよね?どうやって工面しようか困っていたところ、先ほどお話した先生から新聞奨学制度を紹介されました。
元田弟(以下 弟):僕は兄のように明確な目標があったわけではありませんでした(笑)。はじめは栄養士の資格が取れる学部を考えたのですが、倍率が高く、入学が難しいということで、経営を学ぶために専修大学の経済学部に入学しました。大学卒業後、調理師の資格を取りたいと思い、現在通学している服部栄養専門学校に入り直しました。今年の9月で本科は修了していて、今は同じ学校のマスターコースというものに通っています。マスターコースでは有名シェフの講義を受けるなどして、来年4月の就職に備えています。

■兄弟で新聞奨学生になるということで、親御さんは心配されませんでしたか?

:そうですね。うちの親は結構心配性なので、地元に残ってほしかったみたいです。
でも、地元に勉強したいことを学べる学部がなかったし、新聞配達をしながら東京でがんばるから、と言って納得してもらいました。
:僕は結構大丈夫でした(笑)。兄の実績もあったし、「行って来い!」という感じで送り出してもらいました。
:弟は私より随分しっかりしているので、大丈夫だと思ったんでしょうね(笑)。

兄「東京は楽しい!」弟「いまだに慣れません…」
■実際に入店したのはいつごろでしたか?

:私は本当にギリギリで、申し込みをしたのが3月で入店は4月の入学式の直前でした。でも、群馬で開催された説明会でアドバイザーさんからいろいろ話を聞いていたので、ギャップなどはありませんでしたね。
:僕も説明は受けましたけど、あまり聞いていませんでしたね(笑)。もう何があってもやると決めていたので、決心が揺らぐことはなかったです。僕は11月ごろに申し込んで、3月中旬には入店しました。

■東京に来た感想はいかがでしたか?

:私は「自分に合っているな」と思いました。何かが生まれそうな気がしてワクワクした思い出があります。
:僕は逆ですね。今でも東京は苦手です。最初に上京したときは東京駅から出られませんでした(笑)。新幹線に乗ると 普通の改札と新幹線用の改札の2つがあるじゃないですか?だから新幹線の改札を出たあとに、もう外のつもりで歩いていたんですが一向に出られなくて・・・。切符もどこかにしまってしまい、分からなくなってしまって大変でした。

■上京後、実際に奨学生生活を始めてからはギャップなどはありましたか?

:始めて半年後ぐらいまでがつらかったですね。体力的な面ももちろんありますが、慣れていないことばかりなので、要領がつかめなくて大変でした。特に7月末の、通常の配達と集金業務とテストが重なったときが大変でした。他の普通の学生と比べてしまい、奨学生生活に疑問に持ってしまったりしました。それでも、半年すぎるとずいぶん楽になって、1年たってしまうと、それからは本当にあっというまでした。
:僕は特につらいとかは感じなかったですね。つらいといえばそうですけど、それほどでもなかったです。
テストの時もそんなに大変じゃなかったですね。
:理系と文系じゃテストが全然違うじゃん!
:まあ、そうだけどね(笑)。
:文系は出席重視だったりレポートで単位を認めたりというのがありますけど、理系はどんなに出席していてもテストが出来ないとアウトですからね。

オフィス街は配達時間が特別です
■現在の弟さんの平均的な一日を教えてください。

:出勤は朝の3時です。それから準備をして配達を始めます。すべて終わるのは7時ぐらいですね。その後、朝食をとり、9時ごろから仮眠を取ります。夕刊が午後2時過ぎに到着するので、それに合わせてまた出勤し、4時前には配達は完了します。オフィス街は早く夕刊を届ける必要がありますが、夜間部に通っている僕にとっては逆に都合がいいですね。
6時から10時までは学校で授業を受けます。

■少し朝刊配達に時間がかかっていますね。それに少し夜眠る時間が短いようですが?

:配達区域に一般企業が多いので、7時ぐらいにならないと開かないビルなどがあるんです。それを待っていたりするので、遅くなってしまいます。夜に関しては確かに短いですね。でも、昼間にも寝ているので、こまぎれではありますが睡眠時間は確保しています。

■お二人の高校時代のことを教えてください。どんな高校生でしたか?

:好きなことを一生懸命がんばっている高校生でしたね。逆に言えば好きなことしかしていませんでした(笑)。
具体的には数学と部活動の卓球です。卓球は関東大会に出場しました。
:僕は勉強は大嫌いでした(笑)。結構何にでも興味を持つタイプで、中学までは兄と同じ卓球をしていたのですが、
高校からは柔道を始めました。段位も2段まで取れましたし、僕も関東大会に出場しました。

■お二人とも部活動をしていたようですが、新聞奨学生をするにおいて部活動の経験は役に立ちましたか?

:役には立っていると思います。ただ、体力的な面というより、精神的な面で役に立ったと思います。
:そうですね。この仕事は新聞をいっぱい積んだ自転車を運転するなど、体力を使いますけど、そういうことはいずれ慣れると思います。それよりも、仕事につきものの上下関係などに、部活動の先輩後輩の関係で慣れているというのは大きいんじゃないかと思います。とりあえず先輩の言ったことは聞く、ですとかは良い悪いはともかく実際に必要ですからね。

兄「未知のものを作りたい」弟「自分の店を持ちたい」
■お二人の将来の夢や目標はありますか?。

:私は現在、コンサルティング会社に勤めていますが、そのコンサルティング業を通して、まだ誰も作ったことのないものを作り上げてみたいです。学生時代の目標であった教師にはなっていませんが、いわゆる公務員的な仕事よりも、今の仕事の方が私には合っていると思いますね。
:僕は来年の4月から知人とともに飲食店を立ち上げることになっていますので、まずはそこでの成功が目標です。
それからの夢としては、3年をめどに地元の群馬に自分の店を持ちたいと思っています。

■最後にこれから新聞奨学生になろうとしている後輩へメッセージをお願いします。
:学業と仕事の両立をしなくていけないのですから、つらいのは当たり前だと思いますが、それでもぜひ一度やってみてほしいと思います。半年だったら半年と区切ってでもいいので、自分でやれるまで全力でがんばってみてほしいです。意外と慣れるものですし、得られることも多いですよ。
:新聞配達というとつらいということが先行しがちですが、生活サイクルが違うだけで、やっていること自体は普通の仕事と変わりませんのでぜひチャレンジしてほしいですね。

一覧へ